相変わらず忌々しい風邪のお陰で体調が微妙なため、午前中に墓参りに行った以外は家でじっとしてました。お墓に放置していたワンカップ大関の中に未知の生命が芽生え始めているという、微笑ましい現実に現場は一時騒然としましたが、全般的には平和な休日と言えましょう。
旅行中にあっけなく殉職したマイクロドライブ君ですが、単に捨てるだけでは面白くないので、分解の刑に処すことにしました。ハードディスク類は分解対策として特殊な形のねじが用いられていることが多いですが、マイクロドライブにも同様の対策が施されており、使用されているのは超精密三つ叉ねじ。そんなねじ使うの反則だよ!! とか思いながら、色々と試したところ力を入れすぎて変形させてしまった安物の精密マイナスドライバーが偶然にもねじ穴にバッチリ噛むことが分かり、分解することができました。
どうせヘッドが待避位置にある樹脂ステーに衝撃で食い込んでいるんだろうから、ヘッドの位置をチョチョっと修正してやれば撮影した写真ぐらいは読み込めるようになるのでは?という予想でしたが、いざ開腹してみるとヘッドがディスク表面にガッチリ張り付いておりウンともスンともならなくなっているご様子。ピンセットでヘッドに刺激を与えるも一向に離れてくれず、ちょこっとアームに力を加えるとアームが変形する事態に。うはっ、華奢すぎっ!! というわけで、残念ながらご臨終を迎えることとなりました。
それにしてもマイクロドライブさん、何から何まで笑っちゃうほど小さいです。3.5インチや2.5インチのドライブであれば手作業で応急修理が出来る故障モードもありますが、ここまで小さいと手を出すのに躊躇しちゃいますな。これをいじるには時計職人に匹敵する技を身につけなければ厳しいだろうと。あとメガネに付けるレンズも(なんて言うか知らん)。
なお、一般的にはHDを開けると内部にホコリが入って速攻でクラッシュするので絶対に開けてはいけないなどと言われていますが、実は意外と強く、素早く丁寧に作業すればデータを吸い出すぐらいのことは出来ちゃったりします。あくまでデータを蘇生させる最後の手段で、そのHDをその後長期間使用する勇気はありませんが。
マイクロドライブで使用されているディスクは500円玉大であると表現されることが多いですが、折角なので実際にやってみましょう。今回は500円玉程度の大きさの他国の硬貨も一緒に撮しておきましたから、海外の方に説明する際にも便利・・・?
こう見ると、500円玉大というより、500ルピア硬貨大と言った方がピッタリか。素材もアルミだし。
・・・って誰も分からないから。