若干ざわついた雰囲気の現場から、落ち着いた中年の女性の声で電話を頂きました。
「こちらはJNN、ジャパンニュースネットワークでございますが、
来週月曜日からの報道番組で利用させて頂くため
電話によるアンケートにご協力を頂けますでしょうか。」
テレビ嫌いの私ですから、「ご意見をお聞きしたい」とか言うんだったら、俺様の貴重なご高説を
小一時間ほど拝聴したまえ!!それ以外のアンケートは受け付けられん!!とか
理不尽なことを宣って、速攻で返り討ちにしてやりたい衝動に駆られたりもしましたが、
電話による世論調査というものがどのようなものか、勉強のために受けてみることにしました。
よくニュース番組などで取り上げられるような内閣の支持率や、その理由、
支持政党などの質問から、日常的に情報を得るための手段や、
世論は何に影響されていると思うか、現内閣に対するテレビの報道姿勢はどう感じるか、
現内閣に対する新聞の報道姿勢はどうか感じるかなど、マーケティングと思えるような内容まで
最初から最後まで11分程度に及ぶしっかりとした内容。
回答方法は全て選択式で自由回答は無し。
「はい」「いいえ」とか、「非常にそう思う」「どちらかと言えばそう思う」
「どちらかと言えばそう思わない」「全くそう思わない」といった
単一の選択がほとんどですが、数問は具体的な候補の中から
当てはまるものを複数選択するようなものもありました。
具体的な候補を挙げるようなものでは、既にストーリーが出来上がった
上での質問だよなーと作為を感じる場面が無きにしも非ずですが、
思っていたよりは中立なアンケートで少々ホッとしたというのが正直なところ。
なお、電話がかかってきたのは代表番号への着信を受けるためだけに使っている
非公表の番号なので、機械による無作為の抽出というのも偽りはなさそうですが、
アンケートを開始する前に度々年代を気にされていたところから察するに、
実施した年齢に偏りがが生じないように20才代を○○人、30才代を○○人といった
選別は行われているようです。確かに年齢や性別の選別をしないと、
家にいることが多い傾向の年代に偏った結果になっちゃいますもんね。納得。